”それはどんな病よりも辛く、速く、俺の心を蝕む” ************ 白哉が結婚するのだと聞いた あの、誰も寄せ付けない白哉が 誰にも関心を持たない白哉が 周囲の反対を押し切り 妻を持つ、と聞いた あの白哉の心を虜に出切る者が居たのだと そう思ったら 絶望感に似た想いが目の前を覆い 刹那、俺の体の動きを封じた 白哉は恋愛には無関心で縁が無い、と 何故か俺は確信していた 自分が白哉の一番近くで 彼を見守っているのだと これから先も見守っていくのだと… そう思っていた。 彼を一番理解出来る、友として 俺は彼の幸せを誰より願っていたと思っていた しかし本当は 自分の事しか考えてなかったんだ 俺の力でお前を笑顔にし 俺の傍でお前を幸せにしたかった。 なぁ、白哉 お前は妻の前では笑うのか? お前は妻の前では涙を流すのか? 他人を必要としなかったお前が 誰かを…特別に求めるのか? 知らぬうちに俺を蝕んでいたその想いは 気付いた途端 どんな病よりも痛く深く 俺の心臓を締め付けた ****